New-STANDARD会津若松インタビュー.vol 02. IT編

Uターン移住者インタビュー

少しずつ、全ての人が住みやすい街へ。会津若松である良さと、未来への成長性。

 

―会津若松に戻って来ようと思ったきっかけを教えてください。

 

三浦さん)

ある程度年齢を重ねてから地元に戻って、たとえば「地場産業をやろう」みたいに思う人は多いかもしれないですけど、若くしてバリバリ現役の時に「会津若松に戻ろう」って

思う人は珍しいんじゃないですか?

 

添田さん)

そうですね。きっかけは、やっぱり子育ての面が大きかったですね。

東京にいた頃、会社の先輩が何のサポートもなしに子育てしてるのを見て、かなり辛そうだなと感じていました。このままだと「仕事を諦めて、子育てにサポートに専念する」か、「仕事を諦めないでもうちょっとサポートが熱い地元に帰るか」の2択で、後者を取ったような感じですね。

一応、今の会社(アクセンチュア・イノベーションセンター福島)にもUターンで戻ってきている人が何人かいるので、そこまで珍しいことでもなくなってるみたいです。

 

三浦さん)

もともと、会津に戻りたい気持ちはあったんですか?

 

添田さん)

そうですね。もともと地元思考ではありました。会津の大学に通っていて、就活時期に「地元の就職ないかな」と思って探していたんですけど、やっぱりその時代にはまだシステム開発をする会社が、まだ少なくて。もちろんあるにはあったんですけど、窓口としては東京の方が選択肢が多かったので、そっちをメインに就職活動して、東京の会社に行きました。

今は、私が当時就職活動した時よりも間口がかなり広がってきたっていう風に感じますね。

 

 

―今の会津若松のITの普及度合いは、どのように感じていますか?

 

三浦さん)

いま、いろんなところで先進的なことが行われているのは感じるんですけど、やっぱり僕らの上の世代が大変そうだなとは感じますね。

僕自身は専門じゃないけど、それでも母親だったり、近所のおじいちゃんおばあちゃんだったりに「これどうなってるの」と聞かれることがあって。

それってやっぱり、行き届いていない部分があるじゃないですか。

僕ら世代はギリギリ対応してますけど、その上の世代がやっぱり大変そうだなって。なので、そこはもうちょっとアナログ・ローカルなところで、もう少し優しく進んでくれたらいいなって感じてはいますかね。

 

添田さん)

そうですよね。

ITって本来不便なことを便利に変えるツール・テクノロジーだと思うんですけど、

今おっしゃられた高齢者というか、おじいちゃんおばあちゃん世代は、ITって聞くだけでアレルギー反応を起こしてると思うんですね。だから、おばあちゃんとかおじいちゃん世代にとっては、ITは不便を便利にするものじゃなくて、単に不便なものというか、アナログの方が便利なものだという風な認識を持ってるのかなと思います。

その状況を改善していくための取り組みとしては、いま会津若松市が進めているスマートシティー関連の内容を、定期的に、市政だよりで紹介されたりしています。

おじいちゃんおばあちゃん世代も、熟読はしているはずで、多分内容は認知しているはずなんだけど、いざ自分が利用しようとした時にアレルギー反応を起こすと。

こういう状況を少しずつ改善していけたらいいと思っています。

 

―会津若松の良さを教えてください。

 

添田さん)

学生時代まで会津若松に住んでいた頃と今とで、何かが劇的に変わったわけでは無いけど、

会津の良さを一言で言うと、【そこそこ便利な田舎】っていうのが会津の良さかなーと思います。

 

三浦さん)

ちょっとディスってませんか?(笑)

 

添田さん)

そんなことは無いです(笑)。あえてマイナスの面を上げるなら交通の便とか。

東京から郡山まではかなり交通の便が良いけど、郡山から会津は…。みたいなところは感じますね。もちろん、電車は通ってるんですけど。

近くにスーパーもコンビニも充実してますし、娯楽施設はあんまりないかなと思いますけど、生活する上では不自由しないのかなっていうのが私の思う魅力ですね。

そこに都会的なものを求めてしまうと、田舎である良さが失われるので。

ちょっと行くと猪苗代湖があったり、磐梯山があったりとか、川があったり、本当にすぐ近くに自然があって癒される場所。かつ、ちょうど良い塩梅の田舎というのが、私の中での会津若松の良さだと思ってます。

 

三浦さん)

確かに環境はいろいろ揃ってますよね。

今になって思うのは、子どもを育てるのにすごく良い環境だなと思います。

親戚の子が首都圏に住んでるんですけど、地下鉄で宿題やってたりする、という話を聞くと自分では考えられないことだなと。なので、自分にはこの場所があってると感じています。

あとは、ご飯と酒がうまい。

 

添田さん)

あ、それを言うの忘れてました。

ご飯がうまいですね。確かに。

自然も子育ての環境も、食べ物も、通勤の短さもいろいろと住みやすい環境が整っていると感じるので、

満員電車にアレルギーを示す人とか、長い通勤時間を家族と過ごす時間に当てたいって考えている人とかは、もし悩まれているんだとしたら、

会津若松に戻ってくるのも良いのかなと思います。